の再組織化により、国際旅客航路の合理化、商船隊の強化・近代化、貨物輸送の拡大、イタリア本土と島部の国内港間の定期航路の再編成などを促進することにある。

ＥＮＩ（Ｅnte Nazionale Idrocarburi）は、石油・石油ガスの精製、輸送、販売に関する計画を促進する目的で設立された国有法人である。ＥＮＩは原油輸送を極力自力で行なうため、ＳＮＡＭを設立してタンカー船隊の整備を行なった。

民間海運企業の団体としては、イタリア自由船主連合Ｃonfitarma（Ｃonfiderazione Italiano Ｄegli Ａrmatori Liberti）があり、全国的な組織で大半の民間大手船主が加盟している。

民間船主は数が多く、1,000Ｇ/Ｔ以上の船腹を保有する船主だけでも、100社を超えているが、いわゆる“一隻船主”も少くない。その大半は世襲的、個人的中小船主で、元来それぞれ独立して配船、運航していたが、近年はオペレーターと船主の分業化の傾向が強まっている。

イタリアの主な海運会社と保有船舶は、次の通りである。

1．ＡＧIＰ Ｓ.p.Ａ.（ＳＮＡＭ）

（所 在 地） Ｐiazzale Ｅnrico Ｍattei 1,00186 Ｒome

（保有船舶） タ ン カー 13隻（689,365G/T）

ＬＰＧ タ ン カ ー 2隻（ 4,522G/T）

ＬＮＧ タ ン カ ー 1隻（ 30,445G/T）

ＬＰＧ/ＬＮＧタンカー 1隻（ 30,445G/T）

合 計 17隻（754,777G/T）

2．Ａdriatica di Navigatione，Ｓocieta per Ａzioni

（所 在 地）Ｚattere 1411，Ｐ.0.Ｂox 705,30123 Ｖenice

（保有船舶）Ｒo / Ｒo 船 11隻（64,243G/T）

貨 物 船 1隻（ 822G/T）

フ ェ リ ー 1隻（ 1,405G/T）

合 計 13隻（ 66,515G/T）