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(E)取引ルート 
ベルギーは、地理的にEC市場内における中心的存在ではあるが、その市場規模は小さく、また、ベルギー国内には一部を除き、有力な仲介を業とする企業が少ないため、EC域内をはじめ外国のメーカー、サプライヤーなどが、支店や出張所を設置して常時海運界との接触を図っている。 
一般に、機械その他生産財の輸入は、直接取引きによるものが多く、船主も、また直接にメーカーと交渉する場合が多い。 
従って、ベルギーにおける海運界の動向を常に注目し、これに対応できるようわが国造船業の現状、新しい船舶に関する技術的情報などを提供して、船主側の関心を高め、船主と直接接触できるような態勢をつくることが、まず取引へのルートである。 
  
(7)競争相手国との競争条件の比較 
  
(A)延払い、船価、品質等条件の比較 
ベルギーは、古くから伝統のある造船国であり、一般貨物船やタンカーは勿論、バルク・キャリア、オア・キャリア、冷凍船、カー・フエリー、曳船、浚渫船、バージなどに至るまで、国内需要の多くは国内造船所で建造しているが、いずれも中・小型船が主である。 
ベルギーの輸入船では、オイル・タンカー、ケミカル・タンカー、LPG船、Ro/Ro船、コンテナ船、冷凍船などがあるが、これら輸入船の建造国は、ドイツ、フランス、オランダ、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、日本、韓国などである。 
かつて、韓国は低船価と短納期を買われて、タンカー数隻を受注したが、品質の点で他の競争国と比べ劣っていた。 
  
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