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(6)船舶の輸入ルート
 
(A)ライセンス発給機関
ベルギーにおける輸入は、EC域内からのものは自由であるが、日本、香港及び共産圏諸国からの輸入には全て個別輸入ライセンスが必要である。ライセンスは、中央ライセンス局が発給する。
(B)輸入に対する機構、その他輸入上の問題点
ベルギーは高度の貿易国であり、貿易依存度の高いことから、自由貿易政策を堅持しているが、輸入相手国は欧州諸国が大きな比重を占めており、特にドイツ、オランダ、フランス、英国などEC域内諸国に対する輸入依存度が高い。
これらEC諸国からの輸入に対しては、ライセンスは不要であり、数量制限も行われていない。ただし、輸入に際しては、中央ライセンス局に宛て輸入通告をすることを義務づけている。
ベルギーは、ECの枠組みの下で日本との通商関係を有しており、90年11月、それまで陶磁製タイル、ナイフ、ステンレススチール食器などを対象としたいた対日輸入制限を全廃したが、日本からの輸入は全品目が輸入ライセンス下に置かれている。
ベルギーは、ルクセンブルグと共に、「ベルギー・ルクセンブルグ経済同盟」(BLEU)を形成しており、為替管理は「ベルギー・ルクセンブルグ為替機構」(IBLC)によって運営され、為替管理については、ベルギーは西欧諸国の中でも最も自由な国のひとつである。
ベルギーの為替市場は、自由市場と公的市場の2つに分けられ、大部分の経常取引は公的市場で行われ、一方大部分の資本取引は自由市場で行われている。大部分の支払い、送金の管理制限は公認為替取引銀行に委任されている。
代金支払い、経常取引の決済は、輸入相手国(原産国または積出し国)が交換可能地域の場合は、いかなる通貨で行われてもよく、また、自由、公的いずれの市場を経由しても自由である。
為替管理の実施機関は、ベルギー・ルクセンブルグ為替局であるが、実際の管
 
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