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液化ガスターミナルには、長さ320m水深13mの突堤(水深13m)、液化天然ガス貯蔵タンク3基(各能力87,O00立方m)があり、全長280m、吃水11.80mまでの船舶の収容が可能である。
曳船は5隻(1,500馬力〜4,000馬力)が利用できる。
清水、食料、各種バンカーの供給が可能である。船舶修理施設は、Prince Philip Dockにスリップウェー(最大1,000トン)がある。
90年の入港船舶数は11,321隻で、貨物取扱量は30,349,152トン(Ro/Ro40%、コンテナ13%、個体バルク29%、液体貨物15%、その他3%)に達している。
 
(4)造船事情
 
造船業は、古くからベルギーの誇る伝統産業の一つであるが、他の欧州造船国と同様に、二度にわたる石油危機以降の造船不況により大幅な人員削減、あるいは過剰設備廃棄を中心とする構造改革を余儀なくされた。
この構造改革は政府の援助もあって、その目標はかなりの程度達成されはしたものの、新規の受注は激減し、1980年以前の建造量でみると、1978年に266千G/Tという記録はあるが、87年は僅か14千G/Tにまで落ち込み、その後やや回復し90年には58千G/Tに達した。
ベルギー造船業の最近における受注状況および建造量の推移は、次の通りである。
 

新造船受注量の推移

 

 

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