
要とする石油の多くを輸入に依存しており、91年の輸入総額の8%以上を占めている。
鉱業生産高

オランダのGDPに占める製造業の割合は21.6%(90年)で、そのうち食品工業が24.3%と最大の比率を占め、次いで化学工業(化学繊維、合成ゴム・プラスチックなど)が17.4%、石油精製業が12%、電子機器8.7%などが目立っている。
食品工業は、オランダ経済に古くから深く根差した産業で、その生産の30%以上は輸出され、輸出総額の17.1%を占めている。化学工業は、総売上高の70%以上が輸出に向けられ、輸出総額の17.1%を占めている。
石油精製業は、オランダの重要産業の一つとなっている。英国との合弁会社Royal Dutch Shellは、石油業では米国のExxonに次ぐ世界第2位の石油会社であり、ロッテルダムにおいて石油精製のほか、石油化学コンビナートを設け、各種化学品の生産を行っている。
その他、ロッテルダムにはEsso,Caltexなど多数の外国の大石油会社が貯蔵基地、精製プラントなどを設置して、石油取引の大市場を形成している。電子機器では、日本でも有名なPhillips社は、オランダを代表する多国籍企業で、欧州最大の家電・電子機器メーカーである。
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