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日本の対仏輸出は、民生用の電子製品や乗用車など比較的付加価値の高い製品が中心であるのに対し、対仏輸入は、化学品などの中間財やアルコール飲料をはじめとする飲料品、皮革製品、化学品、美術骨董品が主要品目となっている。
フランスの今後の対日政策について、貿易面では対日輸入制限の強化という対応は考えられないが、日本市場の開放要求が強まる可能性はある。
ちなみに、91年第1四半期の対日貿易赤字は、前年同期を下回っているものの依然として対日輸出額は対日輸入額の半分以下という状況にある。
最近、フランスは対日輸出拡大のためフランス企業による日本市場開拓戦略を展開しており、フランス側の対日関心も急速に高まっている。
技術協力では、原子力分野を含む科学技術協力が日仏間で最も有望な協力分野の一つであり、原子力協定および新科学技術協力協定の円滑な運用を通じて、両国間の協力関係が推進されている。
 

商品別日本の対仏貿易

 

 

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