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バルクカーゴでは、ダンケルク港が約1,700万トン、マルセイユ港が約1,600万トン、ルアン港が約1,200万トン、ルアーブル港が約600万トン、ナント・サンナゼール港が約500万トンであり、これら5港で72%を取り扱っている。雑貨では、カレー港が約1,000万トン強、マルセイユ港が約1,000万トン弱、ルアーブル港が約900万トン、ダンケルク港が約700万トンであり、これら4港で66%を占めている。
コンテナ貨物では、ルアーブル港が約600万トン、マルセイユ港が約500万トンで、この2港で78%を取り扱っている。
また、港湾別に旅客取扱数(88年)をみるとカレー港が約920万人で42%を占め、ブローニュ港約265万人、ダンケルク港約130万人、バステア港(コルシカ島)約117万人、マルセイユ港約110万人、シェルブール港約102万人となっており、これら5港で33%を占めている。
90年の実績をみると、マルセイユの貨物取扱量は9,160万トン(前年比3.2%減)に落ちたが、コンテナ取扱量は新記録の48.2万TEU(1.3%増)を示し、地中海でのトップ・コンテナ港の地位を確立した。雑貨類は、89年の記録的なレベル1,060万トンを再度記録した。一方、ドライケミカルや液体ケミカルのバルクカーゴは、89年にそれぞれ1,400万トン、6,300万トンのレベルで推移しているが、石油取扱量は115%減に低下した。それでも、マルセイユはフランスの石油・石油製品取扱量、それに国内の精油所が生産した製品輸出量の約半分を取り扱っている。
フランス第2の国際港ルアーブル港は、90年には記録的な取り扱い実績(前年比百万トン増の5,400万トン)をあげた。
 
雑貨類(1,170万トン)は、前年の1,220万トンから後退したが、それでもマルセイユの1,060万トンを大きく凌駕した。コンテナ取扱量は、86年から89年にかけて56%と大幅に伸びた後、90年は89年の890万トンから830万トンに減少した。ドライバルクの取扱量も鈍化傾向にあり、89年に石炭輸入量が回復を見せた後
 
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