陸上油田からの原油生産は、1980年代後半から引き続き減少している。海底油田からの原油生産は、92年までに黒海のルーマニア水域で海洋掘削機7基が稼動した結果、年間炭化水素生産全体の10%以上を占めている。メタンガスの生産は、90〜92年以降減少傾向にある。
ルーマニアの製造業は、主として冶金・機械工業、化学工業および木材加工業を基礎としているが、製造工業の多くは、特に鉄鋼業は電力および原材料の不足により、生産は伸び悩んでいる。
製造業の生産は、1980〜89年には年平均&3%の成長を遂げていたが、90年は18.7%滅、91〜92年は引き続き減少を示している。
ルーマニアにおけるエネルギー源は、主として石油、ガスおよび石炭であり、炭化水素発電所も稼動している。
原子力発電については、ルーマニアで最初の原子力発電所の建設計画が遅れたため、1994〜95年までに稼動する可能性は低い。
現在、ドナウ川中流のセルナボダ(コンスタンツァ港の西北約60キロの都市)の郊外で原子力発電所を建設中である。