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1961〜65年平均が13.8%に達し、東欧諸国の中では最大の伸びを示した。

これは、西欧からの最新技術を導入し、石油・天然ガスの資源を十分に利用して、石油化学工業を開発したことが要因である。

石油精製・化学工業都市ブロエシュチ(Ploiesti,92年人口25万人)が、その中心地として飛躍的な発展を遂げている。

カルパート(カルパチア)山脈の山麓は石油と岩塩の大産地で、プロエシュチがルーマニア油田の中心である。

このほか、鉄鋼コンビナートのガラーチ(Galati、同33万人)、各種重工業の発展した首都ブカレストなどの工業都市がある。

世銀の推定によると、1991年におけるルーマニアの国民総生産(GNP)は、1989〜91年の平均価格をべ一スとして算定すると、総額310億7,900万ドルであり、国民1人当り1,340ドルに相当する。1980〜91年の期間に、GNPは年平均0. 3%(実質)増加しているが、国民1人当りのGNPは0. 1%の減少となっている。この期間(80〜91年)に、ルーマニアの人口は年平均0. 4%の割合で増加している。

ルーマニアの国家統計委員会(NSC)の調査によると、1992年におけるルーマニアの国内総生産(GDP)は、前年に比べ16%減少し、1兆9,590億レイとなった(92年末為替相場:1,000レイ=2.17米ドル)。

ルーマニアの農業部門は、91年に民間労働人口の29.0%を占め、対GDP寄与率は18%に達している。

主要作物は、小麦、大麦、とうもろこし、甜菜、ぶどう、トマト、キャベツ、ひまわりの種子などである。

農地面積1,476万ヘクタールのうち、耕地が946万ヘクタール、牧場および牧草地が470万ヘクタール、ぶどう口および果樹園が60万ヘクタールとなっている。このほか、317万ヘクタールに及ぶ灌漑池がある。

ぶどう酒の生産、畜産物、林産物、あし(製紙およびセルローズ工業の原料)の栽培、魚類の養殖なども重要産業となっている。

農業部門の生産は、92年は旱魃の影響を受け、前年比14%の減少となった。





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