日本財団 図書館


ポーンラドの海運業は、PL0(Polskie Linie 0ceanczne)社で代表される定期船運航、PZM(Poliska Zegluga Morska)社の不定期船運航、PZB(Polska Zegluga Baltycka)社の担当するバルト海沿岸航路などを主体としているが、ポーランドの商船隊は過度に老朽化した非能率な船舶が多く、企業としての採算性に問題が生じている。

ポーランドには、延べ約4,000Kmにおよぶ内陸水路があり、90年にはバージ1,380隻、曳船413隻、客船69隻が就航し、年間輸送量は貨物1,550万トン、旅客650万人に達している。

ポーランドの主な船主とその保有船舶の概要は、次の通りである。

1.Polskie Linie 0ceanczne(PLO)

(所在地) ul.10 Lutego 24,P.0.Bux 265.81−384 Gdynia.Poland

同社は、グジニア港を基地として定期航路を運航する海運会社として、1951年に設立された。

設立当初の保有船舶は35隻(4,000DWT)で、1万トン級以上の大型船を保有したのは1956年以後のことである。

1957年にPL0社は日本向け航路を開設した。

1970年にPLO社の所有船は100隻(81万DWT)となった。

1974年にはロンドン向けのコンテナ船が初登場し、1980年にはPLO社初めてのRo/Ro船を運航した。

82年末には、PLO社の保有船舶は162隻(931,013G/T,1,207,540DWT)となった。

しかし、100G/T以上の近代型船舶は極く僅かで、コンテナ船4隻はフランス、Ro/Ro船4隻はスペインの建造船で、20隻以上のコンテナ船とセミコンテナ船は全て旧式な船舶であった。

83年にはPLO社は15隻の船舶を払い下げ、又は廃棄し、84年には更に19隻以上を処分し、92年末までに新たに60隻の新船を購入すると共に、払い下げ、廃棄するなど、大小合わせて150隻以上の老朽船や過剰船舶を処分した。

1970年代の末頃には、PLO社の運航する定期航路は25航路であったが、経





前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION