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かつ旧ソ連がポーランド向けの原油供給量を大幅削減したため、全輸入量に占める割合が1,163万トンのうち600万トン(51%)と著しく減少した。

ポーランドの電力供給は石炭による火力発電が93%を占めている。

ポーランド最大の炭田は、旧チェコスロバキア国境付近の上シレジア炭田、ワルフジッヒ炭田、ルプリン炭田などである。石炭は“黒ダイヤ”といわれ、貴重な輸出晶であり、ポーランドにとって最大の外貨獲得源である。

90年9月にシャルノヴィエツ原子力発電所の建設の中止以来、新たな建設計画はない。

石炭による火力発電については、主要な大気汚染源の一つとなっており、その対策が急務とされている。

貿易関係については、90年は貿易自由化を反映して輸出が急増、輸入が落ち込んだため、貿易黒字は過去最高の35億8,900万ドルの黒字を記録し、経常収支は30億6,700万ドルの黒字となった。

しかし、91年には西側消費財の輸出は、対EC向けは好調なものの、免換通貨決済への移行による輸出の大幅な減少に加え、輸入が急増したため、貿易収支は過去10年間で最大の赤字(7億1,100万ドル)に転じ、経常収支は21億4,600万ドルの赤字を記録した。



91年におけるポーランドの主要貿易相手国は、ドイツおよび旧ソ連である。

ポーランドの輸入総額の26.5%(90年は20.1%)はドイツ、14.1%(90年は19.8





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