ボーランドは、非鉄金属資源(銅、銀、鉛、亜鉛、カドミウムなど)と共に、石炭、硫黄、岩塩、天然ガスなどの資源に恵まれている。
鉄鉱石も産出するが、採掘条件が悪く、経済的に有利でない。埋蔵量は石炭(約1,200行トン)、銅鉱(約5,600万トン)、鉄鋼(約7億トン)と推定されている。
石炭、銅、銀、亜鉛などは、ポーランドの主要輸出品である。91年には硬質石炭の輸出だけでも輸出総額の6.2%(前年は6.8%)を占めており、鉱工業はポーランドにとって重要な外貨獲得源となっている。
鉱工業生産は、生産設備の老朽化、製品の競争力の減退に加え、90年からは緊縮政策に伴う国内需要の低迷などにより、大幅な生産減(対前年比26%減)となった。
91年の鉱工業生産は、引き続く内需の低迷に加え、旧コメコン市場の喪失も加わり、生産・売上げ高は対前年比約14%減という大きな打撃を受けた。