(3)港湾事情
ハンガリーの水運は、国内を貫流するドナウ川をはじめ各河川やバラトン湖などの水路を利用して行われている。従って、船舶も小型の河川航船が主体となっている。
ハンガリーの輸出入貨物の国内における輸送は、その殆とが鉄道、トラックなど陸上輸送で行われているので、河川港は小規模であり、一般にみられるような施設や設備の整備された港湾はない。
(4)造船事情
ハンガリーの主要造船所は、Ganz Danubius Shipyard&Crane Factory
(所在地)Vaci ut 202,P.0.Box 173,H-1325 Budapest ?), Hungary
同社は、造船所とクレーン工場を所有し、国内用および旧ソ連向けの河川用各種船舶を主として建造している。
(建造設備)船台3基(各長さ90m)(最大能力:4,000DWT)
(建造船種)多目的川船、曵船、バージ、押しボート、クレーン船、浚渫船など。
(5)漁業事情
(A)漁業の実態
ハンガリーの漁業は、ドナウ川、ティサ川、バラトン湖などの淡水魚の漁獲が主である。
漁獲高は、年間35,000トン前後であるが、減少傾向にある。