貿易関係については、ハンガリー経済にとって貿易は重要であり、GDPに対する輸出依存度は極めて高い。
ハンガリーの輸出額(91年105億ドル)は、約1,000万人の人口を有する国でありながら、ほぼこれに近い人口(約900万人)を有するブルガリアの輸出(91年37億ドル)の3倍近くに達する額であり、またハンガリーの約28倍の人口(91年2億7,800万人)を有する旧ソ連の輸出額(91年702億ドル)の15%に相当する大きな金額である。
ハンガリーの貿易相手国としては、旧ソ連を筆頭とする旧コメコン諸国がハンガリー貿易総額の50%以上を占めるという関係が長年に亘って続いていた。
しかし、旧ソ連の崩壊によるこれら地域の経済混乱およびハンガリー自体の西側志向などにより、このパターンは崩れ、対コメコン貿易は減少を続け、代わって90