(9)評価
1991年における旧ソ連邦の崩壊及びコメコン諸国の不振の中にあって、ブルガリアの経済も悪化しており、コメコン諸国依存の経済を西側に開かれた体制へ転換中である。
同国海運は、船舶保有貴が1987年がピークで205隻、約230万総トンであったが、現在は222隻、約135万総トンに減少している。
これらの船隊も、旧ソ連邦の崩壊等による貿易量の激減により船腹過剰の状況である。
また、同国は古くからの造船国であり主に旧ソ連邦を含めたコメコン諸国に輸出していたが、最近では西欧諸国にも輸出を行っている。
なお、わが国からは、1970年代前半にタンカー、コンテナ等数隻を輸出したのを最後にその後途絶えており、同国の輸出船の市場性については判断し難い。