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(4)造船事情

ブルガリアの造船業は、既に1981年に創業100周年を迎えた。112年前に最初の60トンの非自航型船舶がドナウ川沿岸のルーセ(Ruse)で建造された。

今日、ブルガリアは自他共に認める造船国であり、この国で建造された船舶の高品質、強度、乗組員や船客に与える快適な居住性は、国際市場で高い評価を受けている。

また、高度の無線航行装置、船の位置が迅速に決定できる衛星通信システム、固型廃棄物焼却や廃水浄化の設備などが国際市場で好評をもって受け入れられている。

近年、ブルガリアの造船が著しい発達を成し得たのは旧ソ連の技術援助、ソ連製の機械・機器の供給などを受けていたからである。

現在、ブルガリアの主要造船所は、黒海沿岸のバルナおよびブルガス、ドナウ川沿岸のルースにある。

これらの造船所では、バラ積み用として15,000トン、25,000トン、38,OOOトン級の貨物船、3,000トン、5,OOOトン級のオイル・タンカー、工作船、バージなどを建造している。ブルガリア建造の最新の船舶は、420個のコンテナ積載容量をもつコンテナ船である。これらの船には、電子航行装置が設備されている。

また、ライン、マイン、ドナウの3大河川を結ぶ運河が92年に開通したことにより、これら水路の航行用に設計されたヨーロッパ型船舶や、河川、海上両用型の船舶などが建造されている。

ブルガリア造船業の生産のうち、80%以上が輸出に向けられ、その重要輸出先は旧ソ連で、80年代には66%近くを占めていた。

その他の主要輸出先は、ポーランド、キューバ、旧チエコスロバキア、その他の社会主義国であった。

また、ブルガリアはノルウェー、英国、モロッコなどの資本主義国の船主に対しても、新造船輸出の実績をもっている。

現在、ブルガリアの主要造船所の設備その他の概要は次の通りである。

1.Georgi Dimitrov ShiPyard

(所在地)
9000 Varna Bulgaria





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