また、豊かな観光資源は豊かな歴史とあいまって観光産業が発達し、重要な外貨獲得源となっており恒久的な貿易赤字を補填している。

オーストリアは、地勢的に中欧に位置し従来東欧と西欧の仲介貿易で重要な役割を果たしてきた。

1990年におけるオーストリアの国民総生産（GNP）は、1988〜90年の平均価格で推定すると、147，016百万米ドルであり、国民1人当たり19，240ドルに相当する。

1980〜90年の期間に、GNPは平均年率21%増（実質）を示したが、国民1人当りのGNPは年平均20%の増加であった。この期間における人口増加率は年平均僅か0.1%であった。

オーストリアの国内総生産（GDP）は、1980〜90年の期間に、実質で年平均21%増、1990年は実費4.4%の増加を記録したが91年には3. 1%増となった。

農業部門（農・林・漁業を含む）の対GDP寄与率は、1991年に29%（90年は、3.3%）であった。同年における労働人口の7. 2%（90年は7．7%）は農業部門で占めていた。