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同港の主要取扱貨物は、穀物、塩、鋼材、一般貨物などである。1991年に入港の外国貿易船は1,867隻で、貨物取扱量は2,110万トンに達している。

(広州港・黄塙港)

 広州港は、珠江(Pearl River)の北岸に位置した貿易港で、吃水5mまでの船舶は港内のバースに収容できる。
 バースは延べ2,600mである。水深8.8〜16.6mの新錨泊地が最近完成した。同港と香港を結ぶ旅客定期航路が開設されている。曳船は、最大400馬力までの港湾用タグが使用できる。
 船舶修理施設は、Wenchong Shipyardにドライドック2基(長さ200m×幅28m×水深11m、能力25,000DWTおよび長さ185m×幅24m×水深9.5m、能カ15,000DWT)、スリップウェー(能力75,000DWT)、修理岸壁(長さ800m、最大能力3万DWT型船)などのほか、Guangpu Shipyardにドライドック2基(うち、大型ドックは長さ156m×幅19m×水深7.7m)、その他Huangpu Shipyardに航洋船用の修繕設備がある。1991年の入港船舶は、455隻(2,314,000DWT)に達している。
 黄埔港は珠江の河口港で、広州港の東南20km、香港の北西130kmの地点に位置し、中国南部では最大の貿易港である。
 同港の主要取扱い貨物は、穀物、肥料、セメント、鉄鋼、石油、非金属鉱物、雑貨などである。1991年に入港の外国貿易船は、1,122隻(13,923,120DWT)に達している。
 埠頭は延べ5,000mに及び、合計45バース(水深8.5m〜9.0m)があり、このうち21バースは10,000DWT級船舶の収容が可能である。港外のKuei Shan島には、水深8m〜10mの錨泊地がある。
 コンテナ・ターミナルには2バース(延べ471m、水深12.0m)があり、最大25,000DWT級コンテナ船の収容が可能である。主要設備は高架クレーン(能力30.5トン)3基、倉庫2棟(延べ13,824m2)などがある。R0/R0船もこのターミナルの7号〜8号バースを使用している。
 オア/バルクカーゴ・ターミナルでは、主として石炭、鉱石、穀物、肥料などを扱っており、最大35,000DWT型船の収容が可能である。
 タンカー・ターミナルには最大25,000DWTタンカー2隻を同時に収容できるオ

 

 

 

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