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1991年における入港船舶数は、2,843隻(47,605,533DWT)に達している。

(青島港)

 青島(91年末人口:206万人)は、山東半島の南、黄海の膠州湾に臨む海陸交通の要衝であり、機械・造船・ゴム工業などの発達した港湾都市である。
 港は天然の良港で、古くから貿易港であり、また漁港として繁栄してきた。渤海、黄海の海域は、漁業が盛んであり、青島港は中国最大の漁業基地となっている。主要設備は、石炭積出埠頭、原油積出埠頭、コンテナ埠頭、バルクカーゴ用埠頭などがある。
 主な取扱い貨物は、原油、石炭、鋼材、穀物、雑貨などである。石油バースは、勝利油田からの原油を積出すもので、50,000DWT級およぴ25,000DWT級タンカーを同時に収容できる。
 清水、食料、バンカーなどの供給が可能である。曳船は、1,000馬力×2隻、1,670馬力×2隻、3,200馬力×5隻を使用することができる。
 現在、同港の開発計画として、2バースを含む石炭埠頭、20万DWT級タンカーの収容可能な大型新オイルバースを建設中である。
 船舶修理施設は、Beihai Shipyardにドライドック2基(長さ192m×幅28m×水深10.8m、長さ176mx幅26m×水深9.8m)修繕岸壁(延べ807m)などがあり最大2万DWT船の入渠修理も可能である。
 1991年に入港の外国貿易船は、1,294隻(18,618,226DWT)に達している。

(秦皇島港)

 同港は、渤海湾の西北部、河北省の東北端に位置した重要な石炭輸出港である。錨泊地は、東錨泊地(水深14m)、西錨泊地(水深12m)、タンカー錨泊地(水深14m)に区画されている。
 埠頭バースは、一般貨物船専用バースが13バース、石炭運搬船専用バースが11、オイルタンカー専用バースが1となっている。石炭ターミナルの2バース(延べ547m)があり、1号バースは最大5万DWT級船、2号は2万DWT級船の収容が可能である。
 石炭船専用ジェティ4墓(最大5万DWT級船の係船可能)は4時間毎に1隻に付き2万トンの石炭積込みが可能である。

 

 

 

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