貿易決済制度は、現金決済とクレジット決済があるが、クレジット決済は主に工業設備の売買に使用され、オーブン勘定、延払いなどの支払い方法がある。
その他、ロシアは外貨を節約するため、カウンター・パーチェス(見返り貿易)やコンペンセーション(補償貿易)など、カウンター・トレードを行う場合がある。
決済通貨は、原則としてルーブルは使用せず、交換可能な相手国通貨ないしは第3国通貨である。Rosvneshtorgbank(対外貿易関係銀行)は、対外決済を行うため、世界各国の主要銀行にドルなどの決済勘定を保有している。
ロシアの関税制度は、関税法によって規定されているが、その目的は国内産業や財政上の理由によるものではなく、輸出入の通関業務を通じて密輸を防止し、貿易の国家独占を維持・管理することにある。
管轄省庁:対外経済関係省、中央税関管理局。
関税の種類:従価税のみ。
関税基準:CIF価格、またはロシア国境貨車渡し価格。
関税率:最小賦課率と最大賦課率の2本立てとなっている。
最小賦課率は、ロシアと最恵国持遺で通商を行っている諸国を原産とするか、これら諸国から輸入された商品に適用される。
最大賦課率は、それ以外の諸国からの輸入商品に適用されている。
対日適用税率:最小賦課率。
特別措置:アジア、アフリカ、中南米の発展途上国から産出され、あるいは輸入される商品に対する関税は撤廃されている。
道用外:ロシアの輸入品に対する関税は、貿易公団が輸入する商品に適用さ