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ーツク海のマガダン港、べーリング海のペトロパブロブスク港など、西にはバルト海のカリニングラード港、セント・ピータスブルグ(旧名レニングラード)港、黒海のオデッサ港、ノボロシスク港、ソチ港など、北には自海のムルマンスク港などがある。  

 また、国内にはオビ川、エニセイ川、レナ川、アムール川などを始め、船舶の航行可能な河川や運河が多数あり、これら内陸水路にはアストラハン(41年人口51万人)、ロストフ(同103万人)、モスクワ(同880万人)、ペルム(同109万人)カザン(同110万人)、サラトフ(同91万人)などの主要河港が発展している。 しかし、ロシアの港湾施設は、海港、河港ともに老朽化した非能率なものが多く、設備の改善、拡張、船舶修理施設の整備、近代化が必要とされている。現在、ロシアにおける主要港湾の設備その他の概要は、次の通りである。

 

   Nakhodka(ナホトカ港)

  同港は、日本海に臨むナホトカ湾に面し、ロシア極東地域における最大の貿易港であり、また漁業基地でもある。
 港は、主として石油、石油製品、木材、穀物、金属品、鉱石、石炭、カリウム、肥料、建設資材、セメントなどの輸出入貨物を取り扱っている。
 外国籍の乾貨物船は、水深13m〜28mのバースNo305〜307に錨泊し、外国籍のオイル・タンカーはNo308のみに錨泊することができる。
 商港のバース総数は21(水深8.6m〜10.2m)で、最大許容吃水は商港のバースでは9.1mであるが、旅客ターミナルでは8.6m、漁港では8mとなっている。
 同港は、横浜港との間に定期客船航路が開設されている。
 設備は、移動式電動門形クレーン(最大能力40トン)、クレーン船(最大能力300トン)、その他各種多数の荷役設備、高層倉庫、上屋などが使用できる。
 清水、食料、バンカーなど全て供給が可能である。

 

 

 

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