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(5)評価

 パラグアイの1994年末の保育船腹量はわずか34隻、33,000総トンであり、平均船齢は28年である。
 この中には、わが国が同国国立商船隊拡充計画に対して円借款並びに輸銀資金等により1983〜84年にかけて輸出した船舶(1,500DWカーゴ×2隻、6,000DWカーゴ×2隻、2,900DWカーゴ×2隻、1,200PSプッシャーボート×2隻、300PSプッシャーボート×1隻、2,400PSプッシャーボート×2隻、2,000立方mバージ×4隻、800DWバージ×10隻、360DWバージ×20隻)総額185億円が含まれているが、これらは建造以来すでに10年以上経過し、老朽化か進んでいる。
 しかし、同国は莫大な貿易赤字を抱え、極度の外貨不足に悩まされているため、海外からの十分な資金協力を受けなければ、自国商船隊の拡充は困難である。
 斯業としても同国に対し十分な協力をすることが、同国市場を維持する上で重要であり、ODA資金により同国商船隊の代替建造・船腹増強を図っていかねばならない。
 しかしながら同国は言ばば海のない国で、国の眞中を流れているパラグアイ川の水運を図るのみである。

 

 

 

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