パラグアイは、中南米諸国の中でも開発の遅れた国であり、人口増加率も毎年約3%と高いため、国民1人当りの国民総生産(GNP)も1,340ドル(1992年)に過ぎない。
また、農牧林業の国内総生産(GDP)に占める比率は約27%と著しく高く、労働人口比率は約46%で、生活を農牧林業および同関連産業に依存する者が全人口の60%以上を占め、輸出品も大豆、綿花、木材に殆ど特化しており、天候と国際価格の変動といった外的要因に国内経済成長が激しく左右される状態である。
更に、近隣南米諸国と異なり、鉱物資源に極めて乏しく、原油は100%輸入に依存している。
このため、貿易収支は莫大な赤字基調が続いており、政府はその対策として、外国資本の直接投資による工業部門の開発・振興を図るなどの政策を推進している。
パラグアイの商船隊(100G/T以上の鋼船)については、94年末現在34隻(33,335G/T)であるが、平均船齢は既に28年に達している。
これを船種別にみると、オイル・タンカー2隻(2,296G/T)の平均船齢が34年、一般貨物船21隻(24,905G/T)が28年、冷凍貨物船1隻(459G/T)が35年、その他貨物船(家畜運搬船)1隻(728G/T)が34年、旅客フェリー4隻(2,701G/T)が30年、補給船3隻(1,475G/T)が23年、曳船1隻(380G/T)が25年で、いずれも