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 ウルグアイのエネルギー源は、主として水力発電および鉱物性燃料に依存している。
 政府は水力発電の開発に力を入れており、既にサルト・グランデ水力発電所、パルマー水力発電所、リオネグロ水力発電所、ガプレテラ水力発電所などが稼働しており、ウルグアイはアルゼンチン向け電力エネルギーの輸出国となっている。
 観光事業は、ウルグアイにとって有力な外貨収入源であり、1992年には3億8,130万米ドル(商品輸出総額の23.6%に相当)の外貨を獲得している。

 ウルグアイの貿易構造を商品別にみると、毎年輸出品の80%強が農牧水産業関連品目(製品を含む)であるが、輸出品目の首位を占めているのが羊毛であり、次いで牛肉、米、皮革・同製品、魚介類などが主要品目となっている。
 これらの品目で輸出総額の約60%を占めている。一方、輸入総額のうち20〜30%が、毎年原油の輸入で占めており、残りの大部分が工業製品の輸入となっている。
 1993年の輸出(FOB)は16億4,000万ドル、輸入(CIF)は23億2,000万ドルで、貿易収支の赤字幅(6億8,000万ドル)は増大傾向にある。
 ウルグアイの主要輸出相手国は、1992年ではブラジル(ウルグアイ輸出総額の17.5%)であり、次いでアルゼンチン、米国、ドイツなどとなっている。
 また、ブラジルはウルグアイにとって最も重要な輸入相手国であり、1992年にはウルグアイの輸入総額の24.8%を占めている。
 これに次いで、アルゼンチン、米国、日本、ドイツの順で上位を占めている。

 

 

 

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