ウルグアイ経済は、牧畜業に依存する国であり、とりわけ羊毛、肉類、皮革および小麦の輸出に依存するところが大きい。
農業は牧畜に比べ、発展が遅れている。
農牧地約4,100万ヘクタールのうち、90%が牧場で、残りの僅か10%が耕地として農作物の栽培に使用されている。
この広大な牧場に950万頭の牛と2,600万頭の羊が飼育されている。
国民総生産(GNP)に占める農畜産業の比率および農畜産業に従事する労働人口の割合は、さほど高くはないが、ウルグアイの輸出構造をみると、畜産物輪出の輸出総額に占める割合は極めて大きい。
ウルグアイの農業が、牧畜業に比べ発展しない理由は、牧畜が最小の労賃で最大の収入が得られること、広大な牧草地があるため地主が農業を考えなかったこと、イナゴや害虫などによる被害が多かったこと、農業移民が少なかったこと等による。
工業部門(鉱業、製造業、建設業および電力を含む)は、1991年にGDPの30.2を占め、労働人口の約25%がこの部門に従事している。
1980〜91年の期間における工業部門のGDPは、認識できる程の成長を遂げていない。
鉱業(採石業を含む)は、1991年にGDPの約0.2%を占めている。
ウルグアイは、鉱物資源に乏しく、マンガン、鉄、鉛、銅などの鉱床が僅かに