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 12号バース(水深6.71m)は、タンカー用の2突堤から成り、火力発電所向け燃料の荷揚げに使用されている。
 清水および食料の供給が可能である。
 全長135m以上の船舶の入港には、曳船2隻の使用が必要である。
 船舶修理施設は、船舶の小修理のみ可能である。

(4)造船事情

 アルゼンチンの主要造船所は、ブエノスアイレス周辺に集中している。
 現在、同国最大の造船所はAstilleros Rio Santiagoであり、最大80,000DWT船の建造が可能である。
 アルゼンチンの造船技術は、中南米ではブラジルに次ぐ高い水準にある。
 アルゼンチンでは、国内造船業保護のため、外国で新しく船舶を建造するか、また中古船を購入した場合には、その船価の50%に相当する船舶をアルゼンチン国内の造船所で5年以内に建造することを義務づけている。
 国内の大手および中手造船所は、外資不足のため、海外からのクレジットを強く要望している。
 最近では、クレジットがないため、鋼材および舶用機械が手配できず、船主支給で入手する場合が多い。
 アルゼンチン造船所の船舶受注量が最近減少しているのは、1992年に民営化された大手海運会社のELMA(Empresa Maritimas Argentinas S.A.)からの発注がなくなったことに起因している。
 また、アルゼンチンは外資不足のため、造船所が鋼材、舶用機械などを手配できないことも受注を減少させる要因となっている。
 アルゼンチンにおける主要造船所の設備その他の概要は、次の通りである。
















1. Astarsa Astilleros Argentinos Rio de la Plata S.A.







 (所在地)Tucuman 1438,Piso 2.1050 Buenos Aires







 (建造設備)







    船台             長さ  120m×幅22m







                       (能力:最大5,000DWT船)



 

 

 

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