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 同港の開発計画として、新港ベースンDのコンテナ・ターミナルの拡張および設備の改善・近代化が予定されている。
 港から1キロの地点にJorge Newbery国際空港がある。

2.バイア・ブランカ港(Bahia Blanca)

 同港は、ブエノスアイレスの南方900キロの地点に位置し、ブエノスアイレス港以南の大西洋岸では最大の港湾であり、ブエノスアイレス州の南部地方およびラパンパ州の南部地方で生産の穀物の最大積出港となっている。
 1992年における入港船舶数は979隻(28,419,020DWT)に達している。
 バイア・ブランカ港は、ブランカ湾内の商港2(Ingeniero White&Galvan)、石油港2(Punta Ciguena&Punta Ancla)、漁港1(Puerto Rosales)および軍港1(Puerto Belgrano)の合計6港区から成っている。

(1)Ingeniero White

 バイア・ブランカの主要港で、各種貨物の荷役可能な近代的設備、穀物積出し用の3バースなどがある。
 埠頭(長さ300m)の西側の5号および6号バースは、全長250mの船舶の収容が可能であり、東側の7号および8号バースは、全長200mの船舶の収容が可能である。穀物積出し用のコンベヤ・ベルト(能力:約900トン/時)2隻がある。
 9号バース(水深12.2m)は、全長250mまでの船舶の収容が可能であるが、1985年3月の爆発事故による火災で、穀物用エレベーターは使用不能であり、また隣接の穀物貯蔵用サイロなども被害を受けている。
 Eseba埠頭(水深12.2m)は、全長250mまでの船舶の収容が可能であり、トラックからバラ積み穀物を船積みしている。
 Cargill穀物ターミナルの穀物バースには穀物倉庫(貯蔵能力54,000トン)がある。穀物積出し能力は1時間に付き2,000トンである。
 一般貨物埠頭には4バースがある。北側の3バースは、長さ430m、水深6.10m〜6.40mの埠頭にある。埠頭には果物および魚を貯蔵するための冷蔵倉庫がある。
 南側の1バース(長さ210m、水深6.71m)には3トン・クレーン4隻、冷蔵庫などの設備がある。

 

 

 

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