チリ南部の雨量の多い地域は、豊富で未開発な森林資源があり、将来性に富んでいる。
工業部門は(鉱業、製造業、建設業および電力事業を含む)は、1992年にはGDPの3.4%を寄与し、就業労働力の26.5%を占めている。
1980〜91年の期間に、工業部門のGDPは年平均3.6%の割合で増加している。
鉱業は、1992年にGDPの8.2%を寄与し、就業労働力の1.8%を占めている。
チリは鉱物資源に恵まれ、チリの鉱業は国際的にも高い位置づけがされている。
チリでは鉱業の歴史が経済の歴史といわれるほど、重要な地位を占めてきた。現在でも依然として銅鉱石は重要な外貨収入源となっている。
銅の埋蔵は、北部地方のChuquicamataおよびEl Teniente 銅鉱山に集中しており、確認埋蔵量は世界埋蔵量の約23%を占めている。
チリは世界最大の銅産出国(1992年約200万トン)であり、銅輸出国である。
銅(銅鉱および精錬銅)の輸出は、かつては輸出総額の87.5%を占めていたが、国際価格の下落により、1992年には38.5%(約40億ドル)に低下している。
このほか、金、銀、鉄鉱石、硝石、モリブデン、イオダイン、マンガン、鉛、亜鉛、水銀、石灰石、大理石などの埋蔵も開発されている。
石油および天然ガスの埋蔵は、南部地方で採掘されている。