製造業は、1992にはGDPの約21.5%を寄与し、労働人口の10.4%がこの部門に従事している。
製造業の主要分野は、食品加工、織物および衣類、石油精製、化学品、機械類および輸送機器、金属、飲料などである。
ペルーの工業化は、1960年代に入ってから本格的な進展をみせ、鉱産物加工および繊維品を中心に発達した。
1970年代には、輸入代替産業の育成、更には戦略上重要とされる分野(鉄鋼、セメント、石油化学など)に対する政府主導による開発が相次いで推進された。
その結果、資本財および中間財の生産も拡大し、工業生産は高度の成長を記録したが、世界不況による工業製品輸出の伸び悩み、国内市場における輸入商品の増大、景気後退とインフレ激化による内需の減少などにより、工業製品の生産高は停滞傾向にある。
