貿易関係では、88年は、原油輸出の回復により、輸出が21億9,260万ドル(前年比13.7%増)に増大した反面、輸入は前年の21億5,810万ドルから17億1,350万ドルヘと20.6%減を記録した。
この結果、87年に2億3,040万ドルの赤字に転じた貿易収支は再び大幅黒字(4億7,910万ドル)を記録した。
89年は、石油およびバナナ輸出の好調により、輸出が23億5,390万ドル(前年比9.3%増)と急増した。一方、輸入は、輸入制限および禁止措置などの輸入抑制措置が撤廃されたこともあって、前年比9.2増の18億5,480万ドルに拡大したため、貿易黒字は4億9,910万ドルに(前年比4%増)にとどまった。
エクアドルの主要貿易相手国をみると、米国は89年にはエクアドルの輸出総額の58.1%(88年は45.9%)、輸入総額の33.7%(88年は33.1%)を占めており、エクアドルにとって第1位の貿易相手国となっている。
エクアドルの輸出(89年)では、米国に次いでぺルー、チリ、西独、パナマ、日本の順で大きなシェアを占めている。一方、同年の輸入では、米国に次いでブラジル、日本、西独、イタリア、メキシコ、スペインの順で大きな割合を占めている。
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