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トリニダードトバゴ

    (1) 一般事情

     トリニダードトバゴ共和国は、カリブ諸島最南端のトリニダード島と、その北東32キロの海域にあるトバゴ島およびその周辺の小島から成り、総面積は5,128平方キロで、わが国の千葉県よりやや大きい。

     トリニダード島は同国総面積の94%を占めているが、トバゴ島は僅か300平方キロに過ぎない。

     トリニダード島は熱帯性気候であるが、赤道に近いため気湿の年格差が少なく、年平均気温ほ27℃前後であり、比較的凌ぎ易い。特に、トバゴ島は貿易風をより多く受けるため涼しい。

     トリニダード島の大半は熱帯林で覆われており、東西にかけて3つの山脈(最高940m)が縦走し、島の東と西の沿岸は一部湿地帯となっている。トバゴ島は、島の中央に沿って火山活動でできた山脈が走り、観光地として美しい浜辺に恵まれている。

     降雨量は、東部海岸近くの山地では年平均3,000mmを超えるが、北西岸および南西岸部では1,400m以下となる。雨季と乾季が明瞭な熱帯気候で、1〜5月中旬が乾季で3月が最も雨が少なく、6〜12月が雨季で8月が最も雨が多い。

     88年央の推定人口は124万人で、このうち首都ポート・オブ・スペインが約6万人である。

     住民は、アメリカ人(41.08%)、東インド人(40.31%)、混血(16.55%)、白人(0.93%)、中国人(0.54%)、レバノン人(0.10%)、その他小数民族から成っている。

     言語は、英語が公用語であるが、スペイン語、フランス語、インド語、中国語なども使用されている。

     

     

     

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