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 工業生産額の49%が消費財、38%が中間財、13%が資本財となっている。現在、製造業のうちで最も重要な分野は、石油精製、繊維・織物、金属および食品加工となっている。

 貿易関係では、89年の輸出(FOB)は、前年比14%増の57億3,900万ドル、輸入(CIF)は12%増の53億1,000万ドルとなった。この結果、貿易収支の黒字額は4億2,900万ドルヘと増大した。

 

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 主要輸出商品は、コーヒー、その他農産物(主として、バナナ、切り花、綿花)、石油・石油製品、石炭、化学品、繊維・織物、紙などである。輸入では、機械類(一般機械、電気機械、輸送機械)と化学製品で輸入総領のほぼ50%を占め、その他鉱物製品、金属および食料品などが大きな比重を占めている。

 品目別輸出をみると、88年は金が前年比49%減の4億500万ドルと大幅に落ち込んだ。コーヒーも前年比1.7%の16億400万ドルに低下した。

 しかし、89年はブラジルの旱魃による被害と港湾労働者のストによる船積みの遅れから、コーヒー輸出は上昇傾向にある。石油・石油製品は、88年は前年比30.1%減の9億8,600万ドルと、金額ぺ一スでは大幅に下落したが、生産量は2.8%減の374,626バレル/日で、そのうち崎出は145,795バレル/日であり、ほぼ前年のレベルを維持した。

 最も輸出が増加したのは工業製品(26.3%増)で、非伝統産品輸出の51%を占めている。品目としては皮革・皮革製品、印刷物、化学品、フェロニッケル、化学品(塩化ポリビニールなど)衣類などの輸出が急増した反面、木材製品やセメントの

 

 

 

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