1986年にセレソ大統領就任(89年8月来日)、新憲法発効(軍政から民政に移管)。
1991年にセラーノ大統領が就任し、現在に至っている。
政体は、大統領を元首とする立憲共和制である。86年1月に発効した新憲法は、大統領の任期を5年とし、いかなる場合でも大統領の再選を禁止している。
大統領は、国民投票の過半数の得票があった政党から選出されるが、過半数の得票政党が無い場合は、上位得票二党による決選投票が行われる。
国会は一院制で、議員定数は116議席(全国区から29議席、地方区から87議席が選出される)。選挙は大統領選挙と同時に行われる。任期は5年、再選は不可。
大統領は1名の副大統領(予め大統領候補とともに指名を受け選挙される)とともに国民投票によって選挙され、14の省の大臣を任命する。行政権は、大統領および閣僚によって行使される。
グァテマラは、経済発展と国内および中米の平和と安全を維持することを外交の基本とし、広く開かれた外交、国益に従いすべての国との友好関係を築くことを表明している。
わが国との関係では、1935年に外交関係が開設され、両国ともに兼任公使を交換した。
1941年、第二次世界大戦により外交関係は中断。54年に外交関係再開、64年に在日グァテマラ大使館開設、67年に在グァテマラ日本大使館開設となった。
わが国からグァテマラには、1880年代に日本人約100名が移住したが、その後の移住者は少ない。在留邦人は164名(91年1月現在)。
わが国の対グァテマラ貿易額は、対中米5カ国のうち最大規模となっている。
わが国のグァテマラからの主な輸入品は、綿花、コーヒー、葉タバコなどであり、グァテマラヘの輸出は自動車、鉄鋼、一般機械、電気機械、繊維製品などが主なものである。
89年におけるグァテマラの対日輸出は2,600万ドル、対日輸入は1億150万ドルであり、わが国はグァテマラにとって重要な貿易相手国となっている。