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 ろ水力発電の比重は比較的低い。
 原油は、アルタ・ベラバツ州の油田からカリブ海沿岸のサント・トマス港ヘパイプラインで輸送され、輸出に向けられている。現在、ベテン州で更に原油の探査活動が続けられている。
 サービス部門は、GDPの48.8%(88年実績)を寄与し、経済活動人口の12%(約32万人)がこの部門に従事している。GDPへの寄与率、また同部門に従事する者が経済活動人口に占める比率も、製造業部門と同様に拡大傾向を辿っている。
 貿易関係では、グァテマラの貿易収支は、恒常的に赤字基調であるが、1981年の3億8,000万ドルの赤字を最高とし、85年は500万ドルの黒字に好転した。86年には石油価格の下落、農産物価格の上昇、水力発電所の稼働による燃料費の削減などにより、8,430万ドルの黒字となった。
 しかし、87年はコーヒー価格の下落による輸出の低調、国内経済活性化による輸入増加により、貿易赤字は4億9,570万ドルに増大した。88年の赤字幅はやや縮小し、4億8,360万ドルにとどまったが、89年は5億3,920万ドルの赤字に急増した。

 グァテマラの主要輸出商品は、伝統産品のコーヒ、砂糖、バナナ、綿花、カルダモン(香辛料の一種)などが輸出総額の約60%を占めているが、電気機器部品、薬品、果物、野菜、胡麻、花などの非伝統産品も徐々に増産し、多様化しつつある。

 

 

 

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