この様に、従来から経済協力船を主として市場開発に努めてきたが、大きな成果は挙っていない。 特に近年の同国経済事情は石油収入の低下、貿易収支の悪化等により、90年9月末の外貨準備高は僅か76億ドルであり、また90年末における対外債務残高は959億ドルに達しブラジルに次ぐ規模の債務国になっており、現状では、経済協力(O−DA)を除いては新造船の輸出市場として期待できない。
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