メキシコ政府は、漁業については国民の栄養水準の向上、輸出産業としての重要性などの観点から、水産資源の効率的利用、漁船漁具の近代化、漁港・流通施設の整備・拡充など、漁業の振興発展に力を入れている。この結果、89年には漁業生産(養殖を含む)は前年比9.0%増の172万トンに達した。
メキシコの水産資源の豊富さからみて、この傾向は今後とも続くことが十分に予想される。
また、現在稼働中のメキシコ漁船は、船令20年を超えた老朽船が多数あり、その代替建造を必要とされている。これらの船型は、150G/T型、250G/T型、300G/T型、5COG/T型、700G/T型、1,100G/T型、1,300G/T型、1,500G/T型と多様であるが、今後とも相当の建造需要が期待できるものと考えられる。