同港は、メキシコの主要石油港ベルクルスの南方、コアツァコアルコス河の西岸に位置し、原油、LPG、ガソリン、石油化学品、アンモニア、硫黄、尿素、糖蜜などの輸出港であり、また穀物、機械類、石油化学製品、燐酸鉱などの輸入港でもある。
設備は、8バース(1,750m、水深8.84〜9.75m)、倉庫3棟(11,500平方m)、露天倉庫(67,000平方m)、精密タンク(貯蔵能力24,000トン)セメント・サイロ(貯蔵能力1万トン)、その他各種貯蔵タンク数基、移動クレーン21基(10〜20トン)および各種の荷役装置がある。
コンテナ・ターミナル(5号バース)には、門形コンテナ・クレーン、ショアー・クレーン、水圧クレーン(能力90トン)など設備がある。
バルク・カーゴについては、穀物は1〜4号バースで、セメントは3号バースで、硫黄(固体)は6号バースで、化学肥料は7号バースで、それぞれコンベヤ・ベルトりを使用して荷役を行っている。液体の硫黄や糖密はパイプラインによって積み出されている。
Fertilizantes Mexicanos S.A.には、肥料専用のT形バース(長さ425m、水深9.14m)と指形パース(長さ362m、水深9.14m)がある。
Petroleos MexicanosS.A.(PEMEX)は、防波堤から2.4キロ沖合のPajantosにタンカー・ターミナルを所有し、原油および各種石油製品積出し専用の14バース(うち、最大バースは全長250m、最大幅42m、最大吃水11,89mのタンカーの収容が可能)がある。
また、Pemex社はBabon Grandeに2つの係船所を運営している。その1号は、港の入口の北東5.6キロの沖合(水深27.43m)に位置し、最大20万DWT型タンカー(最大吃水20.12m)の収容が可能である。ポンプの積込み能力は1時間に付き平均25,000バレルである。
2号は、港の入口の北東8.8キロの沖合(水深29.0m)に位置し、最大29万