メキシコのエネルギー源は、主として鉱物性燃料、潤滑油および水力発電であるが、近年においては次第に火力発電の比重が高まっている。89年には、石炭による火力発電所の建設が開始され、また同年にはメキシコ最初の原子力発電所が稼動した。
メキシコ経済において、観光事業は重要な地位を占めており、外貨収入および雇用増加の観点から、政府(メキシコ観光省)は観光地の開発、ホテルなど宿泊施設の整備、海外観光促進事務所の設置など観光事業の発展に力を入れている。
メキシコを訪れる外国人観光客数および観光収入は、近年着実な伸びを示している。
貿易関係では、88年の輸出総額が206億5,760万ドルで、前年とほぼ同水準であったのに対し、輸入総額が前年比54.7%増の189億340万ドルと大幅に増加した結果、貿易収支の黒字幅は前年の84億3,330万ドルから88年は17億5,430万ドルに縮小した。