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 開発が進められているが、森林の大半が高温多湿の熱帯林であるため開発困難な状態にある。
 近年、森林資源保護のために森林法が制定され、開発は特許権制度が採用されており、外国の個人または法人は森林の商業的開発に従事することを禁止している。

 鉱業については、メキシコは金、銀、銅、鉛、亜鉛、鉄、アンチモニー、カドミウム、マンガン、モリブデン、燐鉱石、重晶石、蛍石、硫黄、ウラニウム、石炭、石油、その他各種の鉱物資源に恵まれ、世界的な鉱業資源保有国であり、鉱産物は伝統的な輸出品となっている。
 石油以外の鉱産物生産量のうち、88年には43%が輸出された。また、同年の非鉄金属鉱産物生産量の60%が輸出に向けられた。
 メキシコは従来より、天然資源の温存政策をとってきたため、その開発は遅れていたが、75年末に公布された新鉱業法および現政権の積極的な開発政策により、鉱業分野における開発の加速化が期待されている。なお、メキシコの銀生産は世界第1位(88年生産量2,431トン)の座を占めた。また、88年の鉱業部門(原油、石油製品を除く)の輸出は6億6,000万ドルに達した。

 

 

 

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