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 ディール漁業高等技術学校拡充計画など援助)である。
 技術協力では、JICAによる研修生受入れが85年度末累計で112名、調査団派遣229名、専門家派遣54名、協力隊派遣267名に達している。その他機材供与(4億4,000万円)、開発調査(6件)などを行っている。
 貿易関係では、日本の対モロッコ輸出商品は、機械機器、重化学工業品、金属品、繊維品が大半を占めている。近年、機械類とくに輸送用機械(自動車)の伸びが目ざましい。一方、繊維品は減少傾向にある。
 モロッコからの輸入は、食料品(えび、いか、たこ等の食品)と燐鉱石が主なものであるが、輪入の90%を占めていた燐鉱石の比率が減少し、これに代って食料品が急増している。これは燐鉱石の国際価格が低下していることによる。
 86年の日本の輪出は前年比109%増の5,600万ドル、一方、輸入は1億7,700万ドル(同27.8%増)に達した。このため、貿易バランスは日本側の大幅赤字(1億2,100万ドル)を記録した。

 

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 なお、わが国全貿易額に占めるモロッコのシェア(86年)は、輸出0.027%、輸入0.14%に過ぎない。一方、モロッコ全貿易額に占める日本のシェア(85年)は、輪出5.5%、輪入1.3%となっている。

 

 

 

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