輪出品目は、農水産物と鉱産物が中心であるが、最近の傾向としては燐酸加工品、繊維品を中心とする工業製品の輪出が増加しつつある。
主要輪出品は、柑橘類、トマト、魚缶詰、燐鉱石、肥料、繊維品などで、この6品目で輸出総額の65%以上を占めている。特に燐鉱石は、単一商品としては第1位のシェアを持ち、86年には17%(85年は22%)程度を占めている。
輪出を地域別にみると、EC向けが中心であり、輸出総額の50¢以上を占めている。
最大の輸出相手国は旧宗主国のフランスで、86年実績では全体の28%近くを占めている。これに次いで、西独、スペイン、イタリア、日本、ベルギーなどの順で上位を占めている。
一方、輪入は資本財、半製品、燃料、原材料が中心である。食犯輪入は、農業生産の形態が植民地農業から脱皮でき在いため、依然として12%以上を占めている。
主要輸入品は、輪送機器、電気
機器、繊維機械などを主体とする機械類である。単一輸入商品としては原油が第1位で、その比率は85年が25%、86年が13%程度で推移している。原油輸入比率が比較的に低いのは、工業化の進展度合が未だ低いことと、発電源を水力に依存する割合が高まってきたことに起因する。輪入先を地域別にみると、輪出と同様に50%をEC諸国に依存している。輸入相手国では、フランスが首位を占め、次いでサウジアラビア、米国、スペイン、西独、イタリア、英国、ソ連の順となっている。