(9)評価
チュニジアの現有船腹量は100G/T以上の鋼船で、71隻、約29万G/Tと小量であるが、同国政府は地中海における海上輸送力を強化するため自国商船隊の整備、拡充に努めるとともに、地中海の豊富な水産資源を開発し、漁業の振興を図るため、漁船の機械化、近代化を進め、また、遠洋漁業への進出を図るため漁船の大型化も計画している。
しかしながら、需要は極めて細いので多くの成約は望めそうもないものと思われる。加うるにチュニジアは地理的条件、旧宗主国との関係、貿易関係在どからフランスをはじめとして、イタリア、西独、スぺイン、ギリシャ、オランダ等の西欧諸国とのつながりが強く、1982年以降に引渡を受けた主な船舶の建造国も日本(バルクキャリア1隻、17,074G/T)、西独(タンカー1隻、漁船3隻、計11,819G/T)、ギリシャ(フェリー2隻、計998G/T)イタリア(漁船2隻、計345G/T)、スペイン(LPGタンカー1隻、10,816G灯)、スウェーデン(タンカー1隻、曳船1隻、計15,749G/T)、ノルウェー(漁船2隻、計220G/T)、オランダ(曳船1隻、450G/T)、フランス(曳船1隻、495G/T)、中国(燐酸タンカー2隻、計70,00Dw)となっている。チュニジアは国土および経済規模は小さいが、政治、経済両面においてアフ