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 せる方針である。
 このため、水産資源の開発と活用に力を入れるとともに、漁船および漁獲物冷凍設備の近代化・能率化、漁港の整備拡充、漁船修理工場の増設、国内流通機構の改善などを計画し推進している。
 既に84〜86年にかけて、210G/T型2隻、190G/T型2隻、合計4隻をノルウェーおよび西独に発注し引渡しを受けており、チュニジアの漁業に対する意欲は相当大きいものとうかがえる。
 また、政府は漁業技術習得のため、外国から専門家を招聘し、あるいは海外へ研修生を派遣して積極的に漁業開発に努力している。

(6)船舶の輸入ルート

  (A)ライセンス発給機関

 チュニジアの対外貿易は、経済省貿易局が管理している。同局は、中央銀行と協議のうえ禁止すべき輸出入と自由化すべき輪出入、ならびに政府の包括的計画と国際貿易協定に基づいて輸入割当制を適用すべき輸入を決定する。
 輸出入ライセンスは、貿易局が中央銀行と共同して発給している。

  (B)輸入に対する機構、その他輸入上の問題点

 チュニジアに輸入される物資は、(a)自由化品目、(b)グローバル割当品目、(c)双務割当品目、(d)禁止品目の4種類に分類されている。
 自由化品目は、チュニジア経済開発に必要とされる品目、対象品目は原材料、機械類その他資本財、消費必需物資在ど経済発展に寄与する品目であり、船舶もこれに含まれる。
 自由化された輸入は輸入証明書のみを必要とするが、その他の輸入は全て承認を必要とする。輸入承認は、2国間割当て又は包括割当てに従って与えられる。

 

 

 

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