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 同社は、小型船の修理が中心であり、新造の実績はなく、近い将来、新造に乗り出す具体的な計画もない。

(5)漁業事情

  (A)漁業の実態

 チュニジアは、全長1,300キロに及ぶ海岸線をもち、漁業は古くから行われているが、漁携技術の未熟、近代漁船の不足などから、沿岸漁業が主体であり、遠洋漁業は行われず、漁獲量は少ない。
 86年の漁獲量は約93万トンで、その大半は国内消費に向けられ、一部は魚缶詰に加工されて、主として欧州方面に輸出されている。

 

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 漁獲量は年毎に増加傾向にあるが、その絶対量は依然として少ないため、政府は漁船の近代化を含め水産業の発展に努力している。
 現在、漁業に参加しているのは約23,000人といわれ、そのうち漁揚専従者が約5,000人、漁業関係従業員が約1,400人、季節労働者が約4,000人と推定される。

  (B)漁船保有状況

 現在、チュニジアの保有漁船は、木造・鋼造を合せて約6,500隻といわれ

 

 

 

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