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 の自国船荷動需要の輸送ルートは全て地中海沿岸西欧諸国との間のものである。従って、現有船腹量だけでも70%近くの自国船積取比率を達成しているものと推定される。
 一方、燐鉱石及び同製品の輸出ならびに穀物製品などの輸入増大に伴って、バルク・キャリアや一般貨物船の需要が高まっている。
 現在、チュニジアは港湾作業船等の保有は殆どないため、今後の需要が期待される。
 また。漁船については、漁業は有望産業の一つとして重要視されており、今後とも漁船の需要は船型の大型化と共に増加するものと思われる。

  (D)船腹拡充計画

 チュニジア政府は、自国商船隊の増強により、隣国アルジェリア、モロッコなどの海運界に劣らず。地中海における海上輸送の発展に力を入れており、第6次開発5ヵ年計画(82〜87年)の実施期間中に、オイル・タンカー1隻(104,806G/T)、ケミカル・タンカー2隻(18,575G/T)。オア/バルク・キャリア1隻(17,073G/T)、漁船10隻(1,791G/T)、フェリー5隻(1,167G/T)。曳船6隻(2,416G/T)、雑船1隻(292G/T)など合計26隻(146,120G/T)の船腹拡充が行われた。

 

 

 

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