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バース(水深6〜7m)がある。
 ワイン倉庫がある。クレーン設備はなく、荷役には本船の荷役装置を使用している。
 清水および食料の補給が可能である。
 88年の入港船舶数は、44隻(146,580DWT)に達している。

(4)造船事情

 アルジェリアの造船活動は、独生後の74年5月オラン市近郊のMess−1−Kebirに国防省傘下の造船公社(Office Natioal de Chantier Naval−ONCN)が創立されたことに始まる。
 このONCNの事業は、当初は主に造船技師の養成であるが、現在に至るまで小規模な造船活動も行っている。
 ONCNは、設立と同時にポーランドのグダンスク造船所へ研修生を派遣し、技術援助を牽けている。
 造船活動としては、74年11月に30トン・トロール漁船1隻をはじめて建造したが、その後、小型エビ漁船、モーターボートなど数隻を建造したに過ぎない。
 83年3月、海運漁業庁の傘下に国営造船公団(Enterprise Nationale de Constmctions Navales−ENCONAV)が設立されたが、その業務は船舶修繕が主体であり、新造は100G/T未満の小型船に限られている。
 また、アルジェリアには、87年4月にCNAN(Compagnie Nationale Algerienne de Navigation)から独立した自営船舶修繕公団(Enterprise Nationale Reparation Navale−ENRENAV)があり、長さ20m以上の船舶の修理を目的としている。
 本社はアルジェにあり、修理ドックはアルジェ、ベジァイア、オランの諸港にある。
 このうち、アルジェにおけるENRENAV社所有の修繕設備は、次の通りである。

 

 

 

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