
貿易関係では、原油、天然ガス、石油製品など炭化水素関連品目が総輸出額の97%以上を占めている。 炭化水素以外の輸出商品としては、ワイン、燐鉱石、鉄鉱石、デーツ、柑橘類などがあるが、いずれも極めて小額であり、輸出総額に占めるシェアも合計で3%未満に過ぎない。 近年、アルジェリアは輸出構造を原油から、付加価値の高い石油製品へ原油から、より埋蔵量の多い天然ガスやコンデンセート・LPGへとシフトさせてきた。70年代までの輸出構造は、ほぼ100%が原油であったが、88年には原油の比率は19%に激減し、逆に石油製品(24%)、コンデンセート(26%)、LPG(6%)、天然ガス(25%)などの比重が増加している。 一方、輸入は、プラント機器、半製品、原材料、食料品、消費財など各分野にわたっている。近年の傾向として特に顕著なのは、輸送機器を除き、機械類の輸入が停滞していることである。また、家庭用電気機器や食料品など国民生活の充実ないし向上を目的とする消費財は、輸入が徐々に増加している。 88年の貿易は、輸出が480億7,500万ディナール(前年比22.8%増)、輸入は439億6,100万ディナール(同28.6%増)で、貿易収支は41億1,400万ディナールの黒字を示し、黒字幅は前年実績より約17%減少している。 88年の輸出を品目別ヒみると、石油・天然ガスなどのエネルギー・燃料が95%を占めている。この構造は従来から大きな変化はないが、政府は炭化水素依存体質か
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