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 業車、建設機械の需要は拡大しており、国内生産で満たされる需要は一部に過ぎない。
 電気製品部門は、工業化のなかでも最も成功した部門である。家電製品の供給も伸びてきているが、それでも需要を賄いきれず、国際入札によるまとまった量の輸入が、しぼしば行われている。
 建設資材についても、住宅建設が開発計画の最重点項目の一つになっていることから、その需要は拡大している。このため、生産も伸びているが内需を賄いきれず、ここでも輸入は増加している。
 また、製油所については、アルジェリアにおける最初の製油所は、62年に建設されたハシメサウド製油所である。その後、64年には原油処理能力7万バレル/日のアルジェ製油所が建設された。
 70〜80年代にかけて、国内需要への対応と、製品輸出能力の増強を目指して、製油所の増強・新設が行われた。この結果、現在では5つの製油所があり、その精製能力は合計52万5,000バレル/日に達している。特に、80年のスキクダ製油所(精製能力36万バレル/日)の完成により、製品生産能力と輸出能力は飛躍的に増大した。
 また、アルジェリア原油は軽質であるため、中東より重質油を輸入して、アルズrスキクダの両製油所でアスファルトを製造している。アルズー製油所では潤滑油も製造している。
 天然ガス田に対しては、アルジェリア最大のハシルメルガス田の産出するガスからコソデソセートとLPG回収、国内消費と輸出に向けられた残りのガスを鉱床に再注入する設備が建設された。この結果、ハシルメルガス田の生産能力は、現在、ドライガス910憶立方m/年、LPG350万トン、コンデンセート1,820万トンに達している。
 天然ガス液化プラントは、64年に世界最初の商業化ブラントの建設を初めとして、70年代から80年代にかけてアルズー、スキクダの両地区に合計4つの液化ブラントが設立された。現在、LNGの生産能力は公称310億立方m/年(気体換算)に達している。

 

 

 

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