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 これら係船バースは、それぞれ潜水パイプラインによって陸上の原油積出し装置と直結しており、口径12インチのホース継手を装備している。
 原油積出し能力は、それぞれ1時間につき32,000命〜50,000バレルである。
 液化ガス・ターミナルは、全長213.36m(カーゴ容積約32,000誌、満載吃水9.8m)までの船舶の収容が可能である。
 液化ガス積出し能力は、1時間につき6,000〜7,000バレルである。
 清水、食料、バンカーなどの供給は不可能である。
 88年の入港船舶数は123隻(12,918,270DWT)に達している。

9.デルナ港

 同港は、デルナ港湾局によって管理されている。
 主要設備は、長さ333m、水深9mの埠頭、長さ120m、水深6mの埠頭、長さ180m、水深9mの新埠頭、露天倉庫(15,000平方m)、中継貨物用上屋、クレーン船(能力100トン)1隻、曳船3隻(最大2,400馬力)、70トン・ライター1隻などがある。
 清水および食料の供給が可能である。
 88年の入港船舶数は、74隻(197,082DWT)である。
 デルナ港の開発計画として、水深を10mに凌深、コンテナ船専用の新埠頭(長さ900m)およびコンテナ荷役装置の建設、中継貨物倉庫、冷凍倉庫、穀物貯蔵サイロ、浮ドックなどの建設が予定されている。

10.ミスラタ港

 同港は、首都トリポリの東方250キロの地点に位置し、家畜、石油製品などの輸出、穀物、建設資材、機械類の輸入を扱っている。
 主要設備は、8バース(長さ延べ1,125m、水深11〜12m)、穀物サイロ(貯蔵能力4万トン)、倉庫(22,500平方m)、露天倉庫(46,000平方m)、移動クレーン(最大能力30トン)、クレーン船(最大能力100トン)、Ro/Ro船用バース(長さ200m、水深11m)、曳船3隻(最大2,400馬カ)などがある。
 タンカー・ターミナル(水深12m)は、最大35,000DWT型船の収容が可能である。

 

 

 

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