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 貿易関係については、リビアの貿易構造の特徴として、次の3点を指摘することができる。

a)原油輸出依存型

 リビアは、世界でも有数の産油国(70年の産油実績は1億5,920万トンで、米国、ソ連、ベネズエラ、イラン、サウジアラビアに次ぐ第6位)であり、国家経済は原油輸出に大きく依存しているが、石油産業を除いては、未だ見るべき輸出産業が発達していないため、輸出総額の100%近く(85年実績は99.96%)が原油・石油製品および天然ガス(LNG,LPGを合む)となっている。

b)貿易収支の大幅出超

 積極的な経済開発を進めてきたため、開発に必要な資材の輸入も増加しているが、莫大な石油収入がこれを十分にカバーできることから、貿易収支は大幅な黒字を記録している。85年の輸出による輸入のカバー率は、実に2倍となっている。

C)対先進国貿易

 輸出の殆どが原油および石油製品であること、および積極的な開発計画を推進してきた ことから、西側先進諸国の最先端技術の導入が必要とされたことによるものである。

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このような貿易構造は、今後当分の間、基本的には変化しないとみられるが、リビア政府は輸出面では、資源保存政策上、原油依存の輸出から脱却を目指して、付加価値の高い石油製品および石油化学製品の輸出拡大に重点を置くようになった。

 

 

 

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